輸入税は関税、消費税以外にも!忘れちゃいけない内国消費税について

通関

通常の輸入通関の際、関税と内国消費税を徴収されます。

この内国消費税の代表的なものは消費税で、買い物する際にも支払うものなので、なじみがあると思います。

輸入の際に徴収される内国消費税には、消費税以外にも、酒税、たばこ税及びたばこ特別税、揮発油税、地方揮発油税、石油ガス税並びに石油石炭税があります。

輸入時に課されるこれらの消費税ですが、原価として価格にのるので、この輸入貨物を販売される際に回収されて行き、最終的に消費者が支払うことになります。

酒やたばこは値上がりするときにその存在をニュースなどで知ると思いますが、実際どれくらいかかっているのかは結構知らないんじゃないかなとも思います。

一つ一つ見ていきましょう。

消費税

消費税は一般的でよく知られていると思います。

使途は・・・制度として確立された年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する経費その他社会保障施策(社会福祉、社会保険及び保健衛生に関する施策)に要する経費(税率引上げ分のみ)となっています。

2021年現在10%と8%の軽減税率が適用されています。

消費税は地方消費税を含んでおり、消費税の78分の22が地方消費税です。

10%の場合、消費税7.8% 地方消費税2.2%になりますし、8%の場合、消費税6.24%地方消費税1.76%となります。

6.24×22/78=1.76だね

酒税

お酒は嗜好品→お金に余裕のある人が飲むもの→税金をかけよう。

ということで、酒税はできたようです。使途は一般財源です。

税率は容量に対してかかります。計算としては1㎘あたりいくらという計算です。

お酒の種類や度数によって税率は変わっており、1㎘あたり10万~40万くらいの税率になります。

税率は割と頻繁に変わるし、そのたびニュースになるので知っている人も多いと思います。

たばこ税及びたばこ特別税

酒と同じで、たばこも嗜好品→お金に余裕のある人が吸うもの→税金をかけよう。

と言ってできたようです。使途はこちらも一般財源。

税収として年間2兆円もあるらしいです。

私も愛煙家でしたが、子供が生まれるのを機に数年前に禁煙しました。

どんどん喫煙する場所を奪われて、どんどん増税されて肩身の狭い思いをしている愛煙家の方たちは、実は国を支える一つの柱となっています。

もっと堂々と吸わせてあげたい。なんて元愛煙家としては思います。

たばこ税は本数に対してかかります。1本あたり14円ほど。高いですね。小売価格の6割ほどが税金(たばこ税関係+消費税)ですよ。

皆さんが旅行の時に免税店で購入したい気持ちもわかります。私もそうでした。

揮発油税、地方揮発油税

一般的にガソリン税といわれ、ガソリンにかかる税金です。

一般的な貨物としてガソリンを輸入することはまれだと思います。業者が限られますので、通関上あまりなじみはないかと思います。

使途は主に道路整備です。車に乗る人が払うものになるので、正当ですね。

こちらの税率もころころ変わります。容量で計算されます。

石油ガス税

タクシーなどの燃料として利用されるLPG(液化石油ガス)にかかる税金です。

使途は一般財源

容量もしくは重量に課されます。

石油石炭税

原油および輸入石油製品,液化石油ガス LPG,液化天然ガス LNGおよび石炭に課される税

その他参考

内国消費税ですので、これらが輸出されるときは、事前に免税もしくはすでに支払っている場合は控除の対象となります。

詳しくは税務署に相談してみましょう。

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